たしかに空燃比15:1ではガソリンはきれいに燃焼します。バイクも普通に
エンジンがかかり普通に走行する事ができます。しかし完全燃焼したからと言って
バイクが速くなる&スムーズに走れるかと言うとまったく別の話です。
バイクは出力を得ると同時に大量の熱も発生しています。これは切っても
切り離せない大問題です。つまり冷却を行い熱損失を極力防ぐ必要があります。
大きなラジエターを入れたりよく冷える水を入れたりするのもそのためです。
「理論空燃比」が15:1に対して当店では13:1を基準としてセッティング、
調整を行っております。この13:1の空燃比の事を「出力空燃比」と言います。
他にも16:1の様な「経済空燃比」と呼ばれるものもあります。その名の通り
燃費に寄せた空燃比で、とてもガソリンを絞っている状態です。
燃費が良いかもしれませんが水温上昇などに直結してしまいますし推奨出来ません。
ではエンジン内部では一体何が起こっているのか?次に説明して行こうと思います。